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2025/04/26 14:33


フランスのアンティークジュエリーには、鷲や馬、梟など様々な刻印が打たれていますが、今回は特に稀少な「アルゴール」と呼ばれる刻印をご紹介します。この刻印は、猪の頭(銀)と鷲の頭(金)の特徴を併せ持っており(上記画像参照)歴史と職人技を象徴する特別なホールマークです。

実際の刻印
アルゴール刻印の意義

  • アルゴール刻印は、1905年以降のフランスで使用されている由緒ある刻印で、18金(金の純度75%)のジュエリーに総重量の3%以上の銀製装飾が施されたことを証明します。(金と銀、逆もしかり)

  • 例えば、100gの金のネックレスであれば、少なくとも3g以上の銀のパーツも一緒に含まれていた証となります。金は黄金色、銀は銀色を保持している場合にアルゴールと分類されました。

  • この刻印は、金と銀が織り成す贅沢な美しさを証明し、厳格な品質基準をクリアした職人の誇りともいえます。

    歴史的背景と魅力

    当時の職人は、金と銀の調和を追求し、装飾品部分も丁寧に作成しました。


    現代では、付属の装飾品が摩耗、紛失、または修理により失われている場合が多く、今はなき当時の姿を想像すると尊さが溢れてくるように感じます。


    単独の鷲の頭刻印(18金)は比較的よく見られますが、猪と鷲がセットになったアルゴール刻印は、金と銀の絶妙な組み合わせを必要とするため、現代では非常に稀少な刻印の一つとなっています。
    アルゴール刻印は明確な終了年は定められていないものの現代では使用頻度が低下していると考えられています。


    洗練されたアンティークの魅力

    アンティークジュエリーを手にすると、歴史の息吹を感じ、かつての所有者がどんな場面で身に着けていたのか、思わず空想しながらワクワクしている自分に出会うことがあります。それはまるで、悠久の時の彼方を旅するような不思議な感覚、、、


    パーティーを楽しむ貴婦人の指元で美しく輝いていたのかな?特別な日を祝うためにプレゼントされた宝物だったのかな?


    —そんな幸せな物語を考えるだけで感性が刺激されますよね。


    アルゴール刻印の作品は、フランスの伝統工芸と歴史的ロマンを凝縮した至高の逸品です。
    その輝きは、時を超えて現代の私たちに、職人の情熱と美意識を伝え続けています。


    刻印探しの旅はまだまだ続きそうです✨
    是非あなたのお気に入りの作品も見つけて下さいね(^^)


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