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2024/05/06 18:06

イギリスのアンティークリングには、時代や製造業者を特定するためのホールマークが刻印されていることがあります。
ここでは、よく見る典型的なホールマークを紹介します。
(納税の証明であるデューティーマークなどは、割愛します。)


①メーカーマーク (Sponsor's or Maker mark)
これは、品質保証のために商品を発送する会社または個人の登録マークです。メーカー、卸売業者、小売業者、輸入業者などがスポンサーになれます。英国では、このマークは少なくとも 2 文字で構成されており、すべてのマークは固有です。

②金属と品位を示すマーク (Purity (Fineness) Mark)(Millesimal fineness mark)
ジュエリーが何の金属で製造されているかが、分かります。素材とその純度を示す2つの刻印があります。
1973年の新たな法律「Hallmaking Act 1973」(1975年施行)となったことにより、1975年以降では表記の方法が少し異なりますが、1975年以前では18金の場合、”王冠”と”18”の刻印が打たれます。

なお、アンティークの世界では「スタンダードマーク」と言ったりします。

③アッセイオフィスのマーク(Assay Office mark )
そのジュエリーをどこの分析所で分析検定したかを示すマークで、現在は、ロンドン、バーミンガム、シェフィールド、エジンバラの4か所になります。
写真の例は、バーミンガムになります。

④デートレター
デートレターは、そのジュエリーが製造された年を示すマークです。デートレターは、毎年変わりアルファベットの文字とフォントなどの形状で、年代が特定されます。